クーラント減少
Asmic FD3S < GF-FD3S 5型/1999 Type-RS > クーラント
昨日書いた『気になっている事』ですが、冷えるとクーラントが減っていると言う症状が出てました。
画像の様に、エンジン側のキャップから覗くと結構下がった位置で、でも、レベルセンサーよりは上、
そんな感じです。
うまく撮れなかったので、画像は有りませんが、エアセパレータータンクの方は、液面が見えない所まで下がった状態です。形状のせいもあって液面が見えません。
普段からこのあたりを見てる人にはわかると思いますが、下がりすぎですよね?
その反面、リザーブタンクは水量が増えていました。
ここで、極々簡単に予備知識です。
クーラントは暖まると膨張し、水路内の圧力が次第に上昇します。そのまま放置すると更に圧力は上がり、水路が壊れます。
それを防ぐ為に、一定圧まで上がるとラジエター水路からリザーブタンクへとクーラントを逃がして圧力を下げます。その圧力調整のため、ラジエターキャップには弁機構が組み込まれています。
スプリングが有って、0.9 と書かれているキャップです。
温度が下がると、圧力も下がり(クーラントの体積が減少)、水路内のクーラントが不足します。
そのため今度はリザーブタンクへ出て行ったクーラントが呼び戻され、元の量になります。
この繰り返しで『 呼吸 』しているのです。
勿論、物理的に不具合が有って、クーラントが漏れて水位が下がる事も有りますが、今の
Asmic FD3S の場合はその確率は少ないだろうと予測しました。漏れているほど減っているならレベル警告も鳴るでしょうしね。
(外部に漏れていなくても、エンジン内部で燃焼ガスが水路に入り込む不具合が有ってもクーラントが減る現象は起こります)
まずはラジエターキャップを疑い、昨日部品注文しておきました・・っと、なったのです。
でも1年前に交換したばかりなんですよね・・・『 前回のラジエターキャップ交換 』
次に考えたのは、リザーブタンクから戻って来るべきクーラントが戻って来ないと言う事です。
最初に ” リザーブタンクの水量は増している ” と書きましたが、それならつじつまが合います。
FD の場合、エアセパレータータンクのキャップ横に細いチューブが有りますが、それがラジエター水路とリザーブタンクを繋いでおり、『 呼吸 』の道になっています。
呼び戻す際に、エアーを吸い込んでしまうとクーラントは戻って来る事が出来ません。
チューブを抜いて、息を吹き込んでみると、少し抵抗が有った後、リザーブタンクからブクブクと言う音が確認出来ました。一度空気が通るとその後は比較的軽くブクブク出来ました。もしかしたら水垢などが詰まっていたのかも知れません。
車検ごとにクーラントは交換していますが、リザーブタンクの中まで清掃されているかどうかはわかりません。
念のため結束バンドも追加して、そこからはエアーの吸い込みやクーラント漏れが起きない様にしてみました。その対策後の画像が、2,3枚目です。
ここまで水位が戻る様になりました。
ほんとはリザーブタンク周辺まで見るべきでしょうが、取りあえず上がって来たので、今はここまでの処理です。
実走行はしておらず、車庫内での確認だけなので本当にここまでで良いのかはまだわかりませんが、良い方向に向かせる事は出来ました。
部品注文しておいたラジエターキャップはこれから取りに行きますが、しばらくは出番が無いかもです。まぁ、その方が良いのですが・・・
ラジエターキャップ、5型パーツリスト価格 ⇒ 1年前の価格 ⇒ 現在の価格
安い市販品も有るので、純正にこだわる必要も無いのですが!
・KF01-15-205 ¥1,400 ⇒ ¥1,711 ⇒ ¥1,806
・N3A1-15-205A ¥1,630 ⇒ ¥2,205 ⇒ ¥2,320
リザーブタンク容量 全量 約2リットル
・レベル F 0.8 リットル
・レベル L 0.3 リットル
リザーブタンクは単なる水の予備タンクではなく、重要な役目を担っていますのでたまには綺麗にしてあげる必要が有りますね。
やはり折角なので、ラジエターキャップを交換しました。
前回(2011年 1月 7日交換)交換からの走行距離:90,312 – 85,572 = 4,740 km