カテゴリー: CANON 昭和

撮ることが出来た、1枚

自分では会心の、お気に入りの、トリミング無しの・・・何とも形容しがたい、1枚。
1983年 1月、鎌倉、材木座海岸にて。こんな写真は自分には二度と撮れないだろうなぁ。
日没も迫り、フィルムの残りも1枚、帰り支度をしていた頃。
気付くと、まさに写真の様な風景が遠くに有った。でもフィルムの残りは無いから適当に露出を変えながら連写する事も出来ない。じっくり構えていたら全ての形が変わってしまう。超望遠だしね。
とっさに太陽の近くを測光(この時は部分測光)、そこから少し絞り込んで、シャッターを切る。この間、ほんの数秒の出来事??
モータードライブも次の巻き上げは出来ずに停止。まさしく1発勝負の最後の1枚。
上がって来たフィルムを見て、それはそれは嬉しかった事!! [:あひあひ:]
この時の機材が下の写真。
・Canon New F-1
・New FD600mm/F4.5
・コダクローム64(KR)
ここしばらくこの状態のまま庭に向けてセットしてあるが、なかなか鳥さんは良いタイミングで、良い感じに立ち寄ってくれない。

今どきこんな望遠を持って海岸をうろうろしてらた、おかしな写真を撮ってる変なおぢさんに間違われて、騒ぎになってしまうのかな?
鎌倉、三浦、当時はカメラやレンズを幾つカツイデも苦にならず、せっせと良くかよったものです。声を掛けてきちんと話せばポーズを取ってくれる子も少なくなかったし。
もっとも、雑誌に載せるので・・・・、が前提でしたけど。でも雑誌から頼まれて撮ったものは実際に載ったから嘘ではないし。(#^.^#)
まぁ、そんなこんなで写真のプロを目指そうかと思ってた時代もありました。
それと、驚きなのはこのフィルム。
コダクローム
特別良い状態の保存ではなかったはずだが、色も綺麗で当時のまま。今では期限切れのフィルムはどこかに現存しても、アメリカに1箇所だけ残っていた現像所も2010年末で取扱を終了。歴史上の物となってしまった。
やっぱり面白いなぁ・・・[:ピースピース:]

リハビリ

調整から戻って来た NewF-1 で昔の勘を取り戻すべく、写真を撮ってみた。
出来たプリントを見て、自分の想像していた、期待していた仕上がりとかなり違っていて、
少々ガッカリ。やはり何十年も離れていると、勘も何も劣化、老化?してしまうのか・・・

庭先のミカンの花をマクロ撮影。
右の写真は現像/同時プリントの時に作ってもらった フジカラーCD 内の画像データで、プリントの仕上がりとほぼ同じ様な見栄え。
大きさは変えてあるが、色、その他は全く編集の手を入れていない。
何となく色がさえないのは仕方ないとしても、肝心な花が露出オーバーで飛んじゃっている。

こっちはピーマンの花。これも花びらが飛んで、さえない感じ。
デジカメならその場でチェックして、取り直しも何もすぐに出来るが、これじゃフィルム代もバカにならないなぁ〜〜(_ _);;;
手持ちのスキャナーでフィルムも取り込む事が出来るはずだから、今度から現像だけにして、プリントもCDもやめて自分でスキャンして節約するか! [:うぐうぐ:]
で、試しにどんなものかと、スキャナーで取り込んでみると、ビ・ツ・ク・リ!
同じ写真とは思えない程の違い。
(ちとオーバーか?)
このくらいに撮れていれば、年は取ったが、目は見えなくなって来たが、完全には錆び付いていないんじゃないの?
プリント/フジカラーCD がどう言う行程で作られるか知らないが、これなら自分でフィルムからスキャンした方が、綺麗だし、全然安い!
昔は何点かスポット測光して、あとは勘で露出を決めていた。
今は自分の目が老化して、ピントが合わせ難くなっているので、スクリーンを部分測光の標準品に変えてある。
大体こんな感じかなぁ〜〜のイメージに近い具合に撮れていたので、ちょっと気が楽に・・・
・New F-1
・New FD50mm/F3.5 Macro
・フジカラー業務用カラーフィルム(多分 FUJICOLOR 100?)

F-1 が増殖

庭のサクランボを目当てに、野鳥がやって来る。カメラ熱がムズムズし始めた事もあって、久々に撮ってみようかと・・・。でも、その前にNewF-1は30年間OHもしたこと無いし、A-1はキュンキュンとシャッター鳴きの持病も出ているし、壊れる前に良い状態にしてやろうと初めてのOHに出す決心をした。
キャノンの修理では有名な東京の『新田カメラサービス』へ依頼。
修理を依頼するとマニュアル通りの対応で、、っとは全く異なり、わざわざOHしなくても大丈夫だとか、それはそれは人間味あふれる助言までして頂いて、当初自分が考えていたよりもかなり安く、速く、良い調子を取り戻す事が出来た。
電話で問い合わせ、カメラを送る、見積もりをもらう、修理調整実施、そして今日戻って来た。でも、実はまだ代金を払っていない。メモを入れておくから後で振り込んで・・・だって!
初めての客で、しかも電話だけで顔も見ていない、なのにこんな対応をしてくれる。今どき信じられない、かなり心地よい、良い経験をした。技術屋、職人なんだね。
上の写真、戻って来た A-1(右奥)と、NewF-1(右手前)。増殖してしまった旧F-1前期モントリオール五輪記念バージョン(左手前)。
台風2号で、サクランボはすっかり落ちてしまったので、撮りたかった野鳥は来年かな? [:ぐすぐす:]

これで F-1 は旧前期、旧後期、New、の3台が揃ってしまった。
まぁ、○×仕様とか、○○記念とか、そんなのを言い出すと新旧それぞれかなりのF-1が有るが、3世代揃えば取りあえずは腹一杯。
腹一杯と言う事は、後で腹が減る事もあるのか? [:ぎょぎょ:]
レンズを変えて、ファインダーを覗いていると、やはり一眼は良いねぇ!面白いねぇ!
フィルムだと現像から上がって来るまでどんな風に撮れているか、いないのか、そんな楽しみも有るが、デジタルも欲しくなる。いかんイカン・・・(^_^;

体力も、気力も衰えがちで、重いモータードライブを付けたまま振り回すのはシンドイので、少し軽いワインダーも調達してしまった。NewF-1用。
カメラ繋がりで、
最近見させてもらっているブログ。
美銀座美人のブログ
カメラ、車・・・一つ一つのカテゴリーの内容がこれまた凄い!
やはり 『住む世界』 と言うのは色々有る様だ。

趣味:カメラ

ホームページにも<昔撮った写真>を数枚載せているが、趣味の一つにカメラが有る。
普段は防湿庫に入れっぱなしの機材を出してみた。とても全部は並べきれないのでカメラ周辺だけ。今となっては良く集めたものだと他人事の様に関心する。高級車が買えるべ! [:ぎょぎょ:]
先日、二女のウェディング写真(式はやらずに写真だけ)を撮る機会が有り、昔取った何とやらで、何年かぶりでフィルムカメラを持ち出した。ストロボの細かい使い方なんかは忘れていて、内心ヒヤヒヤ。
それで昔の情熱がよみがえり、、、、
って程の大げさなものでもないが、『あの頃買えなかった物が今なら買える』 の病を発症。
実は、画像の真ん中に映っている旧F-1はオークションでプチッとクリックしてしまい、極最近やって来た物だ。もう30年以上も前の物だが、完全メカニカルシャッターの音は今でも心地良い。
いっちょ前にモータードライブなんかを付けている既所有のカメラでは自分の手でフィルムを巻き上げる事すらあまり無いが、巻き上げもスムーズで何と新鮮な事か!
ウル覚えだが、F-1 が買えなくて、最初に買ったのは AE-1 Program だったかな?
結局すぐに A-1や New F-1 を買ってしまう程にのめり込んでしまったが、なぜか今まで旧F-1 を手にする事は無かった。カタログだけは当時、集めまくったのに。
何だかフィルム熱が再燃しそう・・・どうしよう。
なぜニコンではなく、キャノンだったか?
・・・・池中玄太が使っていたから。 [:ピースピース:] 純粋かつ明確な答え。