第12作 印象的な場面
第12作 ’93秋(愛に微笑みかけたくて)/ 西田 ひかる(1993年 9月 27日)
『季節はずれの海岸物語』重箱の隅つつき。。。懲りずに隅を、つつきます。
随分と前に、この第12作の台本に、鶴太郎さんからサインを頂いた事を書きました。
この第12作では『 準備稿 』の台本も入手しています。
サインを頂いた台本には以前有った『 決定稿 』の様な表記は無いのですが、たぶん最終版(決定稿)だと思います。
で、、、ここは、、、九州へ帰る ゆかり家族を見送るシーンです。
走り出したタクシーから ゆかり が降りて、見送った圭介達の方へ駆け戻る場面です。
第12作では 印象的な場面 の一つですよね。
でも『 準備稿 』では、ゆかり はタクシーに乗っておらず、駆け戻る場面も無かった様です。
まぁ、我々にとっては放送された内容が全てであり、
そこに至る過程なんぞ、関係ないところですが・・・
今さらながらのネタと言う事で。
わずかな違いですが、
ジワジワと良い場面が作られていくんですね。
原案:秋元 康
脚本:遠藤 察男
もうひとつ、どうでも良い重箱の隅つつきですが、上のシーンの様に『 湘南ホテル 』を出たタクシーを見送る場合、ゆかり が駆け戻ってくる坂道、実際はあの道路は通りません。
台本上ではほんの数行の違いですが、そのシーンを撮るため、実現させる為に、手間と時間を費やし、異なる二つの場所で撮影し、つないで、印象的な場面 に仕上げています。
坂道はこのドラマで常用的に使われる『 鎌倉プリンホテル 』と『 七里ガ浜高等学校 』間の道で
『 湘南ホテル 』とは全く関係ない場所です。